サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコが、2018年から2019年にかけて上場を目指しています。
規模に比較して知名度が低い同社ですが、Bloombergによると世界で最も利益をあげている企業とのこと。2017年上半期だけで純利益338億ドル(下記リンク参照)
同様の事業を行っているエクソンやシェル等の石油会社と比較しても、石油ガスの生産量、純利益では遥かに上回っている上に、借入金は遥かに低い水準。
サウジの皇太子は市場価値は2兆ドル(約220兆円)あると述べているが、その5%を放出するという大型IPOを待望しているのは世界の証券市場。ニューヨーク、ロンドン、香港あたりが上場先の候補のよう。
当然IPO時点の同社の価格はその時点の原油価格に大きく左右される(むろん未来の原油価格も考慮される訳だが)
6/22からOPEC会合が始まりますが、上場に向けて2018年後半から2019年にかけて減産を進めて原油価格を上げて、IPO調達額を高めていきたいサウジの動向が注目されます。