【中国経済】1月KOMTRAXデータをどう読み解くか

建設機械大手の小松製作所がIR資料の一環として、1月のKOMTRAXデータを開示しました。

KOMTRAXデータとは過去の記事で紹介した、 建設機械の稼働状況を遠隔で確認するためのシステム のことです。

その中で、中国の1月の稼働率実績が前年同月比▲42.6%だったことが判明。

深読みしてみようと思います。

▲42.6%をどう捉えるか?

「すわ新型コロナウイルスの影響がここにも現れている!」と数字だけが一人歩きしてしまいそうですが、まずは冷静に考察してみましょう。

とあるかたがTwitterで指摘していた通り、春節の時期が昨年よりも前倒しになっていることが大きく影響しています。

春節の時期は毎年変動する

参考資料に中国政府の法定休日通達を載せておきますが、当初2020年の春節は1/24(金)から1/30(木)の7日間設定されていました(2/2まで延長済)。

一方で2019年は、2/4から2/10の7連休になっています。つまり、春節の期間中の非稼働分は、2019年は2月に、2020年は1月に織り込まれているということになります。

よく読み込むと気付くこと

さらによく読むと、2018年2月(2/15-21春節)と2019年2月(2/4-2/10春節)の総稼働時間は44.9時間。

そう、2020年の1月の59.3時間よりもかなり稼働時間が低いことに気付きます。

KOMTRAXデータは月間稼働時間の記載なので、日数の違う1月と2月を比較するのは適当でないので、1日(祝日除)あたりの稼働時間で比較してあげましょう。

2020年1月実績:59.3時間÷22日(1/2から23)=2.695時間

2019年2月実績:44.9時間÷21日=2.138時間

ということで、比較対象として正しいか議論の余地はあるにせよ、2020年1月の稼働率実績は過去の春節時期と比べても、そこまで悪くない水準だったようです。

とは言え、新型コロナウイルスの影響が無い訳ではない

さはわりながら、新型コロナウイルスの影響が無いと言うつもりは有りません。

直近すぎてまだ統計上の数字には現れてきていませんが、春節中の移動者数は7~8割ダウンしたと中国交通運輸省報道官会見がありましたし、日本の1月度の景気ウォッチャー調査でも先行き怪しいとの意見がでていました。

2月のKOMTRAX発表に注目

中国国内では2/10迄休業していた企業も多かったようなので、月の1/3以上が稼働していないはず。

また、移動が制限されていたので、職場復帰出来ない方も相当数いたでしょう。

2月のKOMTRAX指数は1月程ではないにせよ、▲20~30%程になっていてもおかしくは無さそうです。

2月のKOMTRAXは3月初旬に発表予定。その頃までには他の経済統計も出始めてくるので、比較してみたいですね。

あと、改めてKOMTRAX調べてみて気付いたのですが、現在アップされている時期(2年前)以前の時期は載っていません。従って、定期的に記事で取り上げて、データを蓄積しておこうと思います。

《参考資料》

コマツ:https://home.komatsu/jp/ir/demand-orders/__icsFiles/afieldfile/2020/02/07/komtrax_202001.pdf

中国政府の法定休日通達: http://www.gov.cn/zhengce/content/2019-11/21/content_5454164.htm

景気ウォッチャー調査: https://www5.cao.go.jp/keizai3/2020/0210watcher/watcher1.pdf

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