遅くなりましたが、12月末にDZHフィナンシャルリサーチ社から2020年春号の二季報が出版されたので、今回も独自のスクリーニング基準で投資適格な企業を絞り出してみました。
ご参考になれば幸いです。
【以前のスクリーニング結果】
独自スクリーニング条件は?
以下の独自の条件でスクリーニングをかけてみました。経年比較出来る様に、条件は今回も前回と全く同じです。
- 収益性、成長性、安定性、株価、配当から配点した5段階評価(AからE)のうちAかBであること
- 最低売買価格が30万円以下であること
- 予想PER・実績PER共に20倍以下であること
- PBRが3倍以下であること
- 配当利回りが3%以上であること
- 環境に負荷の少ない業種であること(製鉄等の金属精錬や、石油、石炭業界等の資源採掘系は除外)
- 当たり外れの大きいバイオベンチャーやスマホゲームも排除。ギャンブルのカジノ銘柄も除外。
- リスクが高いと思われる不動産ディベロッパーも除外
- 主要株主等に中央政府や省政府、市政府、人民解放軍系のフロント企業等がいないこと
探し当てた銘柄は?
2018年夏秋号24社、2019年春号33社、2019年夏秋号35社でしたが、32社がスクリーニングにかかってきました。予想利回り順で並べています。

以前の記事で触れた阜豊集団(保有する唯一の中国株)がリスト(No.22)入り。株価をあまりに気にせずに放置しておける安心感があります。
全4回のスクリーニングに毎回ヒットした4社
オレンジで色付けした4社は全4回のスクリーニングにおいて毎回ヒットしてきた投資適格性が高い企業です。
香港に旅行すればGiordanoや恒生銀行の店舗を目にすることはあるかもしれませんが、中国龍工や理文造紙について日本での知名度はゼロ。ネット上でも日本語の情報は限定的。
当然のことながら、中国語ではそれなりに情報があるので、何とか翻訳して 中国龍工と理文造紙について「地味すぎる中国株」として紹介してみたいと思います。
米国株については開示情報が多く、日本語でブログを書いている方も多いのですが、中国株に関する情報は限定的。
中国株二季報のスクリーンは定期的にブログのネタにしていこうと思います。
新型コロナウイルスの影響は?
また、武漢を中心に蔓延している新型コロナウイルスは、短期的には株価に大きな影響を与えるとは思いますが、長期的には「一時的な調整が入った」と捉える方が賢明でしょう。
さらに、先日序列8位から25位の内の一人 楊潔篪が習氏訪日前の地ならしの為に訪日するとの報道がありましたが、コロナウイルス封じ込め対策の進捗次第では習氏訪日延期の可能性がありそうです。
https://mainichi.jp/articles/20200116/k00/00m/030/275000c
以前の中国序列表でも記載した通り日中関係の重要人物は王毅外相ではなく、明らかに楊氏。

楊氏の訪日が無ければ習主席の訪日の可能性はなくなるはずなので、今後の楊氏の動向に注目していきたいところです。
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