【地味すぎる米国株】ウェアハウザー Weyerhaeuser 米国最大の民間森林保有者&高配当の森林REIT

NASDAQのサイトで米国株のスクリーニングをしていた際に、見つけた企業がこのWeyerhaeuser (ウェアハウザー:ティッカーシンボルWY)。米国株ブログなどで紹介されたことのない模様。是非ご紹介したいので記事にしてみました。

地味すぎる米国株シリーズの第四弾です。今回の銘柄はかなり自信があります。(以前のシリーズ記事は以下参照)

何をしている会社?

まずは重要なファクトシートからご紹介します。

  • 本社はワシントン州シアトル
  • 本業は林業で、創業は1900年の老舗
  • S&P500 構成銘柄の1社
  • REITの形態を取っており、日本には無い森林REIT(業界では断トツの1位)
  • 時価総額は186億ドル
  • PER99倍、PBR2.1倍(ヤフーファイナンスより)
  • 民間では米国最大の森林所有者(1220万エーカー=約50,000平方キロで凡そ中国地方と四国を合計した面積に相当)
  • 2018年の売上高は74億7,600万ドル、営業利益は13億9,400万ドル、当期純利益は7億4,800万ドル
  • ビジネスセグメントは三つ:①森林 ②不動産及びエネルギー、天然資源 ③木材製品

株価は?

上記はアメリカのヤフーファイナンスからの転載した過去5年程の株価推移。2007年前半に80ドル前後まで到達した後は2010年から12年頃には20ドルを切る水準まで低下(但し2011年9月には1株あたり26.46ドルの配当金を出している点には注意が必要)。その後は緩やかに上昇を続けて2018年中ごろには38ドル付近まで来て18年後半に大きく下落し(4Qの業績が悪かった為)、2019年は25ドル前後で推移しています。

PER実績が99倍とかなり高いですが、予想PERは27.58まで下がるのでそこまで心配しなくてもいいかと思います。

配当は?

このウェアハウザーの特徴は高配当株という点にあるでしょう。

四半期毎に0.34ドル出ており現在価格は25.10ドルですので、配当利回りは5.42%になります。

さらに以前(1974年以降)の配当金分配実績(Dividend history)についてもIRページに載っています。1988年~1989年と2008年~2009年の2回減配していますが、直近ここ7年程の配当金は以下の通りで増配を続けています。

強みとリスク

同社の強みとしては、住宅の大きなマーケットであるアメリカ国内に位置していることでしょう。そもそも木を育てることに石油や天然資源を必要としないので、中国等との貿易摩擦や原材料の高騰の影響を受けることがありません。

同じ北米大陸では木材輸出大国として競合するカナダがあります。アメリカへ陸路で輸出出来るという地理的利点を活かしてきましたが、トランプ政権に代わってからカナダ産木材に20%の追加関税をかけて、実際にカナダ産木材のシェアは減少しています(以下は19年1Qプレゼン資料)

同社に投資する際のリスクは配当性向(Payout ratio)が高い(ように見える)ことです。

ヤフーファイナンスによると配当性向は536%とのこと。本当ならばこの配当水準を維持することは困難なはずですが、ヤフーファイナンスのこの数字が何処から出てきた数字なのか分からないので、真偽の確かめようが有りません

2018年の同社の年次報告書兼Form 10-Kから数字を引っぱってきました。2018年の1株あたりの配当金1.32ドルを 一株当たりの純利益0.99ドル で割ると133%となります(ちなみに2017年は162%、2016年は89%)。純利益が回復すればそこまで無理な水準ではないかと思われます。536%という数字はどこから来たのでしょうか?

まとめ

森林に投資して資産を増やすという手法は、まさに明治から昭和にかけて活躍した学者兼投資家である本多静六のやり方ですね。自然からの果実を収穫するという最も原始的かつ確実なビジネスモデルは魅力的です。

配当金のところで触れませんでしたが、同社は自社株買い(Share repurchase)も積極的とのことなので、株主重視の姿勢が感じられて好感が持てます(2014年以来32億ドルも自社株買いを実施) 。

過去に「自家製ファンドを作りたい」という記事(下記参照)を書きましたが、WYはリスト入りを検討してもいいかもしれません。アメリカのシンクタンクが発表する「最も倫理的な企業」リストにも選出されています(リンクは参考資料)。

約1年ぶりに「地味すぎる米国株」シリーズを書いてみましたが、アクセス数等から判断すると1年前の記事にも関わらず好評なので、スクリーニングをかけて定期的に紹介していきたいですし、日本には無いタイプのREITが米国にはあるそうなので、そちらも紹介していきたいと思います。

参考資料

ホームページ: https://www.weyerhaeuser.com

エシスフィア(最も倫理的な企業): https://www.worldsmostethicalcompanies.com/honorees/?fwp_country=united-states

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