【派手すぎる米国株】ワールド・レスリング・エンターテイメントWWE

2020年は日本にとっては東京オリンピック開催という大きな節目ですが、世界的に見るとトランプ大統領が再選を目指す大統領選の方が注目度は高いです。経済に陰りが見えつつも、大きなリセッションは迎えていないのでトランプ氏への逆風にはならないでしょう。大きなヘマでもしない限り現職大統領は再選される傾向があるので、2020年のトランプ氏再選は相当程度に可能性が高いと思います。

ということで、トランプ氏再選を見越して数ある米国株の中からとっておきの「トランプ銘柄」を抽出してみました。ワールド・レスリング・エンターテイメント(ティッカーシンボル:WWE)です。

ワールド・レスリング・エンターテイメントとは?

  • 1952年設立のプロレス興行会社
  • CEOは自身もリングに上がることのあるビンス・マクマホン氏(顔写真は上記)
  • マクマホン氏はプロレスラーではなく、祖父、父と続いてきた興行会社を引き継いだ
  • 2018年の売上高は9億3,000万ドル、営業利益は1億1,450万ドル、当期純利益は9,960万ドル、時価総額は57億ドル
  • PERは87.9、PBRは18.2と異常に高い
  • 売上高9億3,000万ドルを事業別に分解すると、メディア事業(テレビ等での配信)が6億8,300万ドル、ライブイベント(チケット収入)が1億4,400万ドル、グッズ販売1億200万ドル。
  • 90年代後半から2000年代にかけて、The RockやSteve Austin等のスター選手の活躍が目立った
  • アメリカのプロレス業界はWWEの寡占状態
  • ビンス・マクマホン氏の妻であるリンダ・マクマホン氏はトランプ政権下で2017年2月から2019年4月まで中小企業庁長官を務める

強みは?

アメリカのプロレス業界を独占していることと、平均視聴者数の多さにあると言えそうです。下記資料は2019年1Q株主向けプレゼン資料。他のプロスポーツと視聴者数が比較されています。ちなみにRawやSmackDownはWWEの番組とのこと。NASCARやNBA、UFC(総合格闘技)、NHL(ホッケー)と比べると、NASCAR(デイトナ500含)には及ばないものの、244万5千人の視聴者(生放送及び同日再放送)がいるそうです(国民的スポーツのアメフトは比較対象に入っていませんが)。アメリカはスポーツ毎にファンのセグメント化がはっきりとしており、中西部や南部の白人男性(もちろん共和党支持層)に人気のあるNASCARとほぼ同じ層にターゲットを絞っていそうです。思い返してみると、トランプ氏の支持層とかなり近いという特徴があります。

トランプ大統領とのつながりは?

マクマホン氏とトランプ氏のつながりはトランプ氏が政界進出する前から有名だったようです。下記動画は2007年のイベントのものですが、マクマホン氏はトランプ氏にバリカン刈りの上にシェービングまでされています。世界に上場企業は沢山ありますが、ここまで体を張って仕事をしているCEOは中々いないでしょう。なお、2016年の大統領選ではマクマホン氏は高額の政治献金を行っていたことが明らかになっています。

株価は?

上記はマネックス証券のアプリからの転載。2017年夏頃までは20ドル前後だったのですが2018年に入ったあたりから急上昇。100ドル近くまで上昇した後は70ドルから80ドルの間で推移しています。ちなみにアメリカ大統領選は2016年11月、妻のリンダ・マクマホン氏がトランプ政権入りしたのは2017年2月でした。急上昇するまでにタイムラグがあったようです。

なお配当は数年前から四半期毎に0.12ドルで固定されています(参考資料参照)。現在値の72.98ドルに対する想定配当額0.48ドルで割ると配当利回りは0.66%程度。米国株の中では配当利回りはかなり低いです。インカムゲインは期待出来ないでしょう。

今後は?

気になるのはCEOの妻リンダ・マクマホン氏の動向。トランプ政権への嫌気から辞職したのではなく、2020年のトランプ再選の為に”America First Action”という特別政治活動委員会(要は政治団体)のトップに就任しています。元々2010年、2012年には上院議員選挙に出たこともある等政治には関心が強いようなので、2020年のトランプ氏再選後には論功行賞で有力ポストへの起用も考えられます。

経営的見ると、2017年の8億100万ドルの売上に対して2018年は9億3,000万ドルと前年比16%増という驚異的な伸びを叩き出してきました。その貢献度を年次報告書で確認してみるとメディア事業が殆どを占めています。メディア事業の内訳も載っているのですが、”Other” つまりその他の項目が大層です。注釈では国際市場での配給や他番組への配給と記載されています。どうやら “Mixed Match Challenge”というFacebookで見られる試合配信の開始(2018年1月)が貢献しているようです(貢献度は不明)。

また、2019年1Qのプレゼン資料では売上高10億ドルを達成する見込みと記載されています。米中のイザコザに巻き込まれる心配もないですし、プロレスコンテンツを独占しているので買い叩かれる心配もないので、米国経済の伸びが続く限り、安定的な成長が見込まれます。株価の高騰のせいでPERやPBRがあまりにも無理があるので、現在の株価が落ち着いてきたら買いの対象にいれていいかもしれません。

年次報告書の中で事業上のRisk Factorとして記載されていますが、CEOビンス・マクマホン氏はプログラムの筋書きやキャラ設定等について主導しているので、ビンス氏の貢献が予想されない形で失われてしまう(引退やケガ等)と会社の業績に悪影響を与える可能性があるとのこと。若々しいとは言え73歳の御老体なので、WWE株に投資する際にはビンス氏の引退も勘案しておいた方がよさそうです。

《参考資料》

WWE HP:https://www.wwe.com/

2018 Annual report: https://otp.tools.investis.com/clients/us/wwe/SEC/sec-show.aspx?FilingId=13200334&Cik=0001091907&Type=PDF&hasPdf=1

配当実績:https://www.nasdaq.com/symbol/wwe/dividend-history

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