代替わりを考える

いよいよ平成最後の一ヶ月が始まります。代替わりを控え、注目点を記しておこうと思います。ちなみにトップの画像は奈良の神武天皇陵を御親拝に向かわれる今上陛下です。

新元号の出典は国書となるか?

元号そのものも気になるところですが、それ以上に気になるのは元号の出典。これまでは四書五経等の中国由来の書物からのみ採用されてきましたが、国書からの採用を求める声を保守派があげてきているとのこと。日本書記や古事記あたりが筆頭候補に挙がってくるでしょう。そもそも元号の出典については、一般人の関心は低いものの、安倍総理のコアな支持層が気に掛けるテーマだけに、国書からの採用は十分にあり得るのではないでしょうか。

事実、NHKの報道によると参議院予算委員会において内閣官房の吉岡内閣参事官は以下の通り発言しているそうです(参議院議事録を探したが、見つからず…)

ー新たな元号の選定手続きにおきましては、元号に関し高い識見を有する者に候補名の考案を委嘱することとなります。その考案者は、国文学、漢文学、日本史学、または東洋史学等についての学識を有する方の中から委嘱することになると考えておりますー

結局、皇室典範をどうするか?皇室制度をどうするか?

思い返すと、2016年7月13日のNHKのスクープから始まった天皇陛下の退位議論。結局、皇室典範の見直しはせずに、一代限りの特例法制定で安倍首相は押し切りました。過去の皇室典範見直し議論においては、小泉首相在職中、見直しに向けた議論が行われており、当時官房長官だった安倍氏は小泉政権と自身のコアな支持層の板挟みになって苦しい立場に置かれたというトラウマがあります。その為、皇室典範の見直しには踏み込めなかったのかもしれません。しかも、譲位が恙無く終わったとしても、おめでたムードで皇室典範の見直しの機運は高まりそうにありません。

これまでであれば、寛仁親王の様な皇室の異端児が皇室典範の見直しについて意見を発していたかもしれませんが、皇室の男性(つまり皇位継承権保有者)は徳仁親王、文仁親王、悠仁親王、常陸宮正仁親王しかいません。となると、やはり皇室の存続を危ぶむ秋篠宮文仁親王あたりが将来皇室のありかたまで踏み込んだ政治的発言をして物議を醸し、見直しのきっかけになることもあり得そう。しかし、秋篠宮家には眞子様の婚約問題がスッキリしない形で残っているので、踏み込んだ発言を行いにくい背景もありそうです。という意味では、実は皇室のカギは小室さんかもしれません

また現皇太子の徳仁親王に皇位が継承されたとしても、既に現在59歳。今上陛下と同じ様に85歳で退位するとなると、あと26年しか有りません。しかも26年後には弟の秋篠宮文仁親王も79歳。四半世紀後に再度譲位が実現するとしたら、直接悠仁親王が即位することも考え得る(その時点で38歳)。

現行憲法を読み返してみると、憲法の一条は天皇の地位を日本国の象徴かつ日本国民統合の象徴と規定しています。国家と国民統合という概念を一人の人間に投射するというのは余りにも荷が重すぎます。また皇籍離脱や薨去で皇室の平均年齢が高まる中で、公務の在り方についても見直しを求める声が出てくることでしょう。

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