【地味すぎる米国株】サービス・コーポレーション・インターナショナル 世界最大の葬儀社

 

第一弾はスマホパネル世界最大手コーニング(下記リンク参照)を紹介しましたが、今回はサービス業から「地味すぎる米国株」を選定し、ご紹介。サービス・コーポレーション・インターナショナル(NYSE : SCI)、北米大陸で葬儀業を営む、世界最大の葬儀社です。社名からして地味…。

【地味すぎる米国株】コーニング スマホパネルの世界最大手

何をしている会社?

同社のKey Factsは以下の通り

  • 本社はテキサス州ヒューストン
  • 葬儀場はカナダも含む北米に1,488、墓地は473あり、合計1,961箇所
  • 自社を「death care provider」とカテゴライズ。葬祭だけでなく、墓地管理も行う
  • 北米におけるマーケットシェアは15から16%(自社推計)
  • 競合他社は地場の葬儀場に加えて、StoneMor Partners L.P.やCarriage Services, Inc.、Matthews International Corp.等の上場企業。
  • 時価総額は68億ドル(約7,400億円)、売上高は31億ドル(約3,400億円)、従業員数は約24,000人(人数のみwiki参照)
  • ここまでシェアを拡大出来た要因は、積極的に競合他社の買収を進めた事
  • 90年代後半には20か国に進出したが、事業見直しを進め、北米における事業に集中。2006年には当時業界2位だったアルダーウッズグループを買収

※同社を紹介した他の方の日本語ブログだと、「同社が初めて生前積立制度を導入した」との記載がありましたが、HPやForm10-Kを調べた限りではそのような記載は確認は出来ず…。(もし裏付ける事が出来るreferenceご存知の方はお知らせ下さい)

 

株価は?

10年来の株価は以上の通り。2009年初めには3ドル前後だったものが、現在は36.97ドル。いわゆるテンバガー(10倍になった銘柄)です。

Bloomberg(参考資料3)によると、PERは22.35倍、PBRは4.5倍、配当利回りは1.84%。正直言って魅力的とは言い難い指数ですが、安定的に利益を出していくことは見込めますし、原油価格の動向や中国との貿易摩擦、為替変動によるリスクを受けない業種なので、長期投資であればポートフォリオに組み入れても問題無いと思います。

ちなみに日本で葬祭業の最大手は燦HD傘下の公益社。燦HDの有価証券報告書によるとH30年の連結で営業収益は約200億円、時価総額は146億円、正社員従業員は651名とのことですから、SCIとは規模で20倍近い差があるようです(資料3参照)。

 

今後は?

この業種は人口動態に大きく影響を受けることが予想されます。現在3億3,000万人のアメリカの人口は2030年には3億5,500万人に増加すると予想されていますが、それを越える勢いで高齢者(65歳以上と定義)は増えています。アメリカ国勢調査局の発表したデータによると、2016年には65歳以上の人口は4,900万人ですが、2030年には約1.5倍の7,300万人に増加すると予想されています。(資料4参照)

高齢化は社会の在り方に大きな影響を与えますが、SCIにとっては大きな商機と言えるでしょう。SCIの10-Kによると生前に墓地を用意する顧客の年齢は50代後半から60代前半、生前に葬式を準備する顧客の年齢は60代後半から70代前半とのこと。早い段階から墓地の用意等で顧客を囲い込んでおき、積立金を自ら運用して運用益を稼ぐ事も出来そうです。

社会が安定してくるとサービス業が組織化していくのは自然の流れなので、経済成長を果たして社会の安定してきたアジアの国々でも葬祭業の組織化が進んでいきそうです。中国の葬祭業についても、上場企業があるようなのでいずれまとめてみたいと思います。

ということで、「地味すぎる米国株」シリーズの第2弾でした。

 

《参考資料》

1.Form 10-K (有価証券報告書に相当)

ServiceCorporationInternational_10K_20180214

2.Bloomberg

https://www.bloomberg.com/quote/SCI:US

3.燦HDのH30有価証券報告書

https://www.san-hd.co.jp/files/news/ir/2018_yuuka.pdf

4.アメリカ国勢調査局発表の高齢化率推計

https://www.census.gov/content/dam/Census/library/publications/2018/demo/P25_1144.pdf

 

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