先日の「自家製ファンドを作りたい」(下記参照)の中で唯一知名度が低いと思われたNextEra Energy(ティッカーシンボル:NEE)をご紹介。
NextEra Enegyを知る為のKey facts
- アメリカ33州とカナダで電力事業を営む
- 本社はフロリダ州
- 供給量は46,790メガワット(東京電力とほぼ同等水準)
- 子会社のNextEra Resourcesは世界最大の太陽光発電と風力発電の供給者
- 風力発電は主に中西部、太陽光は南部や南西部等に分布
- 2018年フォーチュン誌の「最も賞賛される企業」ガス・電力部門で1位
- 2018 年の「最も倫理的企業」リストに選出(ちなみに日本からは日用品製造の花王が唯一選出)
http://www.investor.nexteraenergy.com/company-overview
株価は?
現在の株価は168.85ドル。過去10年間を見ると、一貫して上昇基調であることが見て取れます。ちなみにPERは9.73、利回りは2.66%とのこと。景気動向に影響されにくい業種なので、長期投資には適しています。
今後の事業は?
トランプ政権では国務長官にレックス・ティラーソン氏(石油最大手エクソン・モービルCEO)が任命される等、石油業界や石炭業界が優遇されているが、他方で再生可能エネルギー業界自体が冷遇されている訳でもなく、今後も成長が続いていく可能性が非常に強い。
https://gentosha-go.com/articles/-/12119
今後の課題はトランプ政権が輸入品に課している関税だ。風力発電の部品はあまり影響を受けないものの、太陽光パネル設置は関税引き上げによって一時的には大きな影響を受ける可能性がある。ただ、関税による悪影響はあくまで一時的なものである為、長期投資を検討するに際してはそこまで大きな障壁ではないだろう。
https://jp.reuters.com/article/us-trump-effect-solar-insight-idJPKCN1J40T1
地理的特性(国土が広く、砂漠や山岳地帯等があり、太陽光や風力の設置に適しているエリアが豊富に存在)もあり、今後は再生可能エネルギー分野も米中2強の構図がますますハッキリしてきそう。今後機会があれば、新疆ウイグルの風力発電も紹介していきたいと思います。